大腸カメラ

内科

 
増加し続けている大腸癌

大腸がんは、近年発症率や死亡率が増加し続けています。部位別がん死亡数で大腸がんは女性では第1位、男性では第3位と増加しています。

大腸がんの発症は加齢、飲酒、喫煙、食の欧米化、運動不足といった生活習慣が大きく関わっているとされており、ほとんどは良性の大腸ポリープから発生します。そのため、良性のポリープの時点で切除することが大腸がんの予防になります。当院では大腸カメラ検査に際し、ポリープ切除術を行うことも可能です。

大腸ポリープや早期の大腸がんは内視鏡による切除で治療が完了しますが、大腸がんはかなり進行しないと自覚症状が現れにくいため、早期発見のためには症状のない段階で定期的な内視鏡検査を受けることが必要です。

大腸カメラを受けるタイミング

このような方は、大腸カメラをおすすめします

排便時に出血がある方

便に血が混ざっている方

検診(健診)で便潜血反応が陽性となった方

貧血を指摘された方

急激な体重減少がある方

おなかの調子が悪い方(腹痛、腹部膨満感など)

便通異常がある方(便秘、下痢、便が細い)

過去に大腸ポリープを指摘されたことがある方

血縁者に大腸がんがいる方

40歳以上の方で大腸内視鏡検査を受けたことがない方

 
大腸カメラで早期発見できる病気
  • 大腸がん

  • 大腸ポリープ

  • 潰瘍性大腸炎

  • 過敏性腸症候群

  • クローン病 など

 
当院の大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の特徴
 

日本内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医による丁寧な大腸カメラ

大腸カメラは、直腸、結腸、盲腸を直接観察することで、大腸ポリープ、大腸癌、虚血性大腸炎、潰瘍性大腸炎などの病気を診断するのに有用な検査です。

必要に応じて、腸管粘膜組織の一部を採取して病理組織学的検査(生検)を行うこともできます。また、大腸ポリープや早期大腸癌を切除する内視鏡日帰り手術も可能です。このように、大腸内視鏡検査は大腸の病気の診断と治療の両方ができます。

 

日帰り大腸ポリープ切除

大腸カメラにて大腸ポリープを早期診断し、大腸ポリープ切除術にて早期治療を行うことで、大腸癌の予防ができます。

大腸ポリープは腺腫で5㎜以上であれば、切除が推奨されるため注意深く観察します。当院では、大腸カメラで切除対象のポリープが見つかった際に、そのまま大腸ポリープ切除に切り替えて日帰りでの切除を行うことが可能となっております。これにより、検査と治療は同日でできるため、早期治療、通院回数の減少、医療費の軽減に繋がります。

 

腹部の張りを軽減する二酸化炭素送気

大腸カメラは、腸を膨らましながら腸管内を観察します。腸の膨らみが不十分な場合は、大腸ポリープを認識できないことがあり、検査の精度が落ちると言われています。しかしながら、腸をパンパンに膨らますと、検査後の腹部膨満感が強くなり、つらい思いをすることとなります。

そこで当院では、内視鏡検査時に二酸化炭素送気を選択しております。二酸化炭素は、通常の空気よりも100倍くらい早く腸管から吸収される性質があります。その結果、内視鏡検査後に腸管内の二酸化炭素が速やかに吸収され、吐く息から体外に排出され、腹部膨満感がほとんど感じなくなります。これまで大腸内視鏡検査後に、腹部膨満感でつらい思いをした方もご相談ください。

 

画像強調機能を搭載した拡大内視鏡の使用

当院で使用する内視鏡は富士フィルムの社製6000システムです。大腸カメラは光学拡大率145倍で拡大観察が可能です。通常観察に適した白色光画像の他に、粘膜表層の微細な血管や粘膜の構造などを強調して表示するBLI機能「Blue Light Imaging」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「Linked Color Imaging」が搭載されており、早期癌など微小な病変の観察をサポートします。

 

徹底した衛生管理

スタッフ全員が清潔に関する高い意識を保って、厳密な衛生管理を行っています。内視鏡検査に使用する器具は、手洗いによる洗浄、超音波洗浄、過酢酸による消毒洗浄など、定められたガイドラインを遵守し、徹底的な洗浄・消毒・滅菌を行っています。

 

苦痛の軽減の工夫(体位変換、鎮静剤・鎮痛剤の使用、酸素の準備)

大腸は走行や形態に個人差があります。基本的には左側臥位で検査を開始しますが、大腸の走行によっては、仰向けや右側臥位の体勢の方が挿入が楽になることがあります。患者さんには声掛けをしますのでご協力ください。
体に力が入っていると挿入が難しくなりますので、緊張をとる目的で通常鎮静剤を使用します。過鎮静とならないように年齢や体格により鎮静剤の増減は致します。内視鏡時には、うとうとしているけれども、呼びかけるとコミュニケーションがとれる適度な鎮静状態(意識下鎮静法)で検査を行るよう心掛けます。
検査前に生体モニターをつけていただきますので、検査中に低酸素や徐脈などになっていないかを観察していきます。過鎮静(眠りが深くなる)となっても対応できるように薬剤、酸素投与の準備しています。

大腸ポリープ切除について

内視鏡によりポリープやがんを治療する方法にはいくつかの種類があります。

代表的なものとしては、「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」といわれるものがあります。これらは病変の形や大きさに応じて使い分けられます。

ポリープの茎にスネアという金属性の輪をかけて、高周波電流を流して切り取ります。

茎のある形のポリープに用いられます。

粘膜の下に薬液を注入し、病変を持ち上げ、スネアをかけて切り取ります。

茎のない平坦な形のポリープに用いられます。

 
大腸カメラの費用(目安)

※1:病理検査をした部位の数により費用が変わります。

※2:ポリープ切除をした部位の数により費用が変わります

 
大腸カメラの流れ

検査数日前

一度来院いただき、便通の状態や内服薬などの確認を致します。検査時に排便困難とならないよう下剤や低残渣の前日検査食の提案を致します。検査を安全に行うために検査前の検査(採血、レントゲン)を行います。

検査前日

煮込んだうどんや白身魚や粥、繊維の少ない食事をおすすめします。就寝前にピコスルファートナトリウムという水薬を飲んでいただきます。夜8時以降は絶食で、水分のみ摂取可です。

検査当日

当日朝は絶食です。水分は摂取可です。自宅で朝8時頃よりムーベンという下剤を2L内服して頂きます。ご高齢の方は安全のため院内の内視鏡前室で下剤をお飲みいただくことも可能です。残渣が少なく透明な便になったら検査可能です。

検査直前

前腕に点滴の針を留置してから、鎮静剤を投与します。検査中に必要時に薬剤が投与できるように、点滴バッグをつなぎます。

検査中

検査が楽にできるように体位変換することがあります。
腸が 過度に進展しないように、お腹を押すことがあります。検査中に痛みが出た場合は鎮痛剤を投与しますので、お知らせください。

検査終了後

ベッドで休息していただき、目が覚めたら画像を見ながら説明致します。
組織検査やポリープを切除した際は2週間後に結果説明致します。