避妊法(アフターピル等)

婦人科

 
バースコントロール(自費)について

100%の避妊法はありません。

しかし女性がつらい思いをしないために、女性主導の避妊法は考える余地はあると思います。

望まない妊娠をしてつらい思いをするのは女性です。

適切なバースコントロールをして、幸せな人生を描きましょう。

※注意点:100%の避妊効果はありません。

 

コンドーム

妊娠率(失敗率):2%

メリット

  • 手軽に購入できる。

  • 適切な使用で一定ではあるが感染症の予防効果がある。

 

デメリット

  • 失敗率が高い。途中でつけたり、途中で外れたり、破れたりすると避妊効果がなくなる。

  • 男性主導になりがちである。

 

費用:一枚100円~

OC(低用量ピル)

妊娠率(失敗率):0.3%(飲み忘れた場合 9%)

 

メリット

  • 月経痛の減弱など、婦人科疾患に対しての副効果も期待できる。

  • 医師と相談のうえ、月経移動にも使用できることがある。

  • 5年以上内服することで、将来の子宮体癌や卵巣癌を減少させる可能性があるとされています。

 

デメリット

  • 飲み忘れにより避妊効果が下がる。

  • 血栓症のリスクが高くなるため、持病をお持ちの方など、内服が難しい方もいる。

  • 子宮頸がんや乳癌のリスクを若干高くなる可能性がある。

  • 毎日内服するお薬なので、肝臓や血液に副作用がでる場合もある。

  • 感染症の予防はできない。

 

費用:当院 1年間3~4万円

よこすか内科小児科・はるこレディースクリニック
 

子宮内避妊リング(IUS;ミレーナなど)

妊娠率(失敗率):0.2%

メリット

  • ピル同様、月経痛の減弱など、婦人科疾患に対しての副効果も期待できる。

  • 血栓症や癌のリスクが少ない。子宮体癌のリスクは減少する。

  • 授乳中の女性でも使用できる(ただし子宮穿孔のリスクが高くなる)。

 

デメリット

  • 医療機関での処置が必要になる。

  • 不正出血が続く場合がある。

  • 子宮筋腫や子宮腺筋症がある方は、状態によっては使用できないことがある。

  • 約10%に自然脱落(自然に抜け落ちてしまう)の可能性がある。

  • 約0.2%に子宮穿孔(子宮に穴があいて腹腔内に突き出して迷入してしまう)のリスクがある。

  • 性感染症にかかっていると、骨盤内炎症性疾患(お腹に感染が広がる)になってしまう。

  • 感染症の予防はできない。

  • まれに子宮と癒着して麻酔下での抜去が必要になることがある。

費用:当院 5年間 5万円

 

ミレーナについて

子宮の中に留置する白いY字型の柔らかいプラスチックのような素材です。

Yの腕の部分から微量ですが5年間、継続してホルモンがじんわり放出されています。そのホルモンが、子宮内膜に作用することで、着床しづらい内膜にします。

Y字の末端の部分からはひもが付着しています。子宮の入口の粘膜を変化させて精子が腟から子宮内へ侵入するのを妨げます。

正しい位置に留置されているか、正しい使用法で利用されているか、副作用などあるか様子を確認するため、

留置後1か月後、3日か月後、6か月後、1年後に来院してもらい、その後は6か月~1年ごとに来院して、問診や経腟超音波で定期チェックをします。正しく使用すれば5年間使用できます。

妊娠したいと思った時点で抜去すれば、その後の妊娠に影響することはありません。

一度抜去したミレーナは再使用することはできません。

ミレーナはトラブルがなければ、ピルよりも来院回数が少なくてすみます。5年間を考えると、値段もピルの半分以下ですみます。

出典:バイエル薬品

 
OCやIUDの副効果と注意点

OCやIUDの期待できる好ましい効果

月経量が減ったり月経期間が短くなることがあります。

この副効果は婦人科疾患の予防にもなり、月経がつらい女性にとっては一石二鳥ではあります。

とくに子宮内避妊リング、ミレーナでは、約20%に無月経が認められます。

しかし、逆に、1%以下の本当にまれではある妊娠に、気付かないことがあるので注意が必要です。例えばOCに関しては飲み忘れや下痢などが原因で、薬の成分がうまく吸収できなかったり、ミレーナに関しては知らぬ間に子宮内での位置がずれていたりして、妊娠に至ってしまうということがあります。

少しでも違和感を感じたら、妊娠検査をすることをおすすめします。

OCやIUDは感染症に対しては無力

STDなどの感染症が発生すると重篤な状態になりかねませんので、コンドームの併用をおすすめします。

 
緊急避妊法(モーニング アフター ピル);EC(emergency contraception)
 

緊急避妊法(EC)の適応・使用方法

以下の状況で適応になります。

  • 避妊をしない性交

  • OC(経口避妊薬)の飲み忘れや下痢などの吸収障害

  • レイプや性的暴行

  • 腟外射精

  • コンドーム・その他の避妊具の破損・脱落・不適切な使用

 

上記のような状況下での性交渉後72時間以内に、レボノルゲストレル(levonorgestrel:LNG)単剤1.5㎎錠を確実に、できるだけ速やかに1錠内服します。(海外製のウリプリスタール酢酸エステルの場合は性交後120時間以内の内服です)

 

ECの効果は100%ではなく、避けられない妊娠が約1割あります。

※ECはその内服からさかのぼって72時間以内の状況に対してのみ効力を示すもので、それ以外の時期では避妊の効果は期待できません。

※当院では確実に速やかに内服していただくために、処方した直後の診察室で内服していただきます。

 

緊急避妊法(EC)の種類

当院では3種類のアフターピルをご用意しております。

72時間(約3日)以内の避妊失敗

  • 国内承認の先発薬(ノルレボ:9,790円(税込))

  • 国内承認の後発薬(レボノルゲストレル:7,810円(税込))

※主成分である有効成分は2つとも同じ「レボノルゲストレル」です。

※後発薬と先発薬とのちがいは、主成分以外の添加物が異なります。有効成分は同じですが、副作用の出方などに影響がある可能性があるともいわれています。多くの場合は先発薬と後発薬とで大きな違いはありません。万が一重篤な副反応が起こった際にも、国内承認済みの薬剤なので、両方とも厚生労働省の救済制度の対象になります。

120時間(約5日)以内の避妊失敗

  • 海外製の薬(エラ:14,080円(税込))

※72時間を過ぎてしまったけれど、120時間(約5日)以内の性交渉である場合に使用できます。

※成分の「ウリプリスタール酢酸エステル」は、世界中で子宮筋腫の治療薬としても使用されます。

※エラは海外製の薬剤で国内未承認薬です。万が一重篤な副反応が起こった際に、厚生労働省の救済制度が適用されません。

 

緊急避妊法(EC)の注意点・副作用

ECには排卵抑制または排卵の遅延をさせて避妊の効果が発揮されます。

つまり妊娠が否定されるまでのEC内服後の期間の性交渉は、妊娠の危険性を逆にたかめてしまいますので、性交渉は控えるようにしてください。

 

現在妊娠している方は内服できないので、月経が遅れている・前回の月経はいつもと少し違った様子だったという方は、すでに妊娠している可能性が否定できませんので、妊娠反応のチェックしてから処方します。

 

副作用として悪心・嘔吐があります。内服して2時間以内に嘔吐してしまった場合は、効果は期待できないので、再度内服してもらう必要があります。

その他の副作用として、眠気や倦怠感も少しですがあることはあります。

 

いつもの月経が早まったり遅れたりすることや、不正出血があることはあります。

しかし内服後3週間以上月経が来ない場合は、妊娠検査をしてください。

またいつもの月経と違いうことがあれば、それが妊娠初期の出血や不正出血であることがあるので、その場合も妊娠検査をしてください。

 

妊娠していた場合

妊娠の継続を希望する場合も、妊娠の継続を中断する場合も、それぞれの場合で、信頼できる医療機関を紹介致します。

もしどうしようかとまだお心が決められない場合も、ご相談にのりますので、まずはご相談ください。